
・友達から生保レディの勧誘をされたんだけど、どんなメリットやデメリットがあるのかな?
・女性でも頑張れば稼げる仕事みたいだけど、実際のところはどうなんだろう?
・生保レディの良いことだけを話して勧誘されるんだけど、デメリットも知ってから入社したいな。
こんな悩みを解決できる記事を用意しました!
この記事で解説する「生保レディのメリットとデメリット」を読んでいただければ、生保レディとして働くための向き不向きが明確になります。



なぜ男性である私が分かるかと良いますと、8年間の保険営業のなかで500人以上の生保レディと会って話を聞いているからです。
参考までに私の実績は以下のとおりになります。
- 現役の保険営業マンで業界歴8年
- 平均月収は100万円
- 毎年の年間契約人数は500人以上
生保レディの勧誘を受けて入社に悩んでいる人や、1年以上生保レディをしていて結果が出ない人にとっては、この記事がきっと役に立つはずです。
すぐに内容を知りたい方は、以下の「リンク先」からどうぞ。
生保レディの4つのメリット


生保レディは一般の会社員とは違い、「会社員と個人事業主が合わさった特殊な働きかた」になっています。
その結果、以下4つのメリットがあります。
- 出勤して朝礼したあとは時間が自由になる
- 大手国内生保で入社1年目は売上0でも1年間は給料が最低保証される
- かなり努力すれば年収1000万円以上稼げる
- 人と会う仕事なので営業先で次のビジネスチャンスが狙える可能性がある
会社員として厚生年金をかけてもらいながら、給料は頑張ったぶんだけ歩合給として受け取れるので頑張りがいがありますね。
①出勤して朝礼したあとは時間が自由になる
生保レディは毎朝営業所へ出勤して朝礼があります。
営業所長から30分~1時間ほど話を聞いて、それが終わったら自分のスケジュールに沿って夕方まで自由となります。
この自由というのはメリットである反面、デメリットにも直結するので自己管理能力は必須です。
人によって行動はさまざまですが、忙しい人と暇な人とではスケジュールがまったく違うのも特徴的ですね。
参考までに忙しい人と暇な人の時間の使いかたを以下に紹介します。
- 家に帰って家事をする
- 家に帰って寝る
- 友達とファミレスやカフェでお茶をする
- 副業をする
自由なのでサボろうと思えばいくらでもサボれます。
次に忙しい人のスケジュールです。
- 午前中に客先でアポ
- 昼頃に見込み客とランチしながら情報収集
- 午後に数件のアポ
自己管理を徹底しているので、ランチも1人で食べず誰かと一緒に過ごしています。



仕事において時間が自由なのはメリットですが、サボり癖がつかないように自己管理を徹底しましょう!
②大手国内生保で入社1年目は売上0でも1年間は給料が最低保証される
生保レディは営業職なので、欲しい給料にたいして必要な売上が決まっています。
本来であれば売上が0の月があったら翌月の給料は0円ですよね。
しかし、入社1年目だけは会社ごとに定めている最低賃金が保障されている場合が多いです。



注意点としては、あくまで最低賃金が保障されるだけで入社1年目だけです。
③かなり努力すれば年収1000万円以上稼げる
生保レディはかなりの努力が必要になりますが、年収1000万円以上を稼げる夢のある仕事です。
ごく少数ではありますが、なかには年収5000万円を稼ぐ人もいます。



個人的に思う生保レディのメリットは「時間の自由と収入に上限がない」の2点ですね。
④人と会う仕事なので営業先で次のビジネスチャンスが狙える可能性がある
生保レディは、その名のとおり保険を販売する仕事です。
対象マーケットはすべての年齢なので、毎日さまざまな人と出会います。
さまざまな人と情報交換をすることで、次にやってみたいビジネスチャンスと出会える可能性もあります。



ただし、人と会うので怪しい話もかなり多いので騙されないように注意してください!
せっかく生保レディで年収500万円を稼げて充実していたのに、怪しいビジネスに勧誘されて会社にバレてクビになってしまった生保レディも多くいます。
とくにネットワークビジネスの勧誘を受けて人生をボロボロにされた元生保レディは多いです。
生保レディの6つのデメリット


生保レディはメリットがある反面、デメリットもあります。
ここでは6つのデメリットを以下に紹介します。
- 1年以内の離職率は95%以上
- 入社1年目で年収がピークになりやすい
- 稼げないのに生保レディを続けると時間給の仕事に戻るのが苦痛になる
- 女性同士の職場なので嫉妬や悪口が多いのでストレスが溜まりやすい
- 生保レディの経験をしたところで次に活かせるものがない
- もし稼げても出費が多く貯金が貯まらない
1つずつ詳しく解説していくので参考にしてください。
①1年以内の離職率は95%以上
生保レディの1年以内の離職率は驚異の95%以上です。
なぜこんなにも離職率が高いのかと言いますと以下のカラクリがあるからです。
勧誘して入社してもらえれば給料に反映されるので友達を誘う。
生保レディの給料の高さなどのメリットだらけをひたすら話してなんとか入社してもらう。
入社後は必要な資格を取って自社の研修を受ける。
身内の契約は片っ端からもらう。
親しい友達の一部の人だけが入ってくれる。
想像以上に自分の連絡先の人は保険に加入してくれないと気付く。
このくらいから生保レディを辞めたいと思い始める。
大半は行き先がないのと、保険営業をするのが苦痛になって退職。
保険会社としては半年で退職されても、退職者経由の契約が残っているのでまったく問題なし。
このように、生保レディは誰でも入社できるくら入口は広いです。
女性の入社のしやすさでいったら、すべての職業で1位になりそうですね!
営業未経験の女性だけを大量に中途入社するんですから、そりゃ1年以内に退職しますよね。



こんな勧誘をしているから生保レディは嫌われているんです…
②入社1年目で年収がピークになりやすい
入社1年目は自分のリストがあります。
そのため、もともとの人間関係が良好であれば営業力がなくても身内や友達から簡単に契約をもらえます。
人によっては1年目から年収800万円くらいは狙えるので魅力的ですよね。
しかし、2年目以降は以下のように衰退します。
- 1年目でリストを当たりつくしていて行き先がない
- 新規開拓の必要性を感じる
- 大手生保会社の古い営業ノウハウを学ぶ
- 現在(2022年以降)の営業ノウハウに合わないので現場で役に立たない
- 新規契約がなかなか取れず2年目以降は年収が下がる
すべての営業でもっとも難しいのが新規開拓です。
大手生保会社は営業ノウハウが何十年と変わっていないので現在では通用しません。
ほとんどの生保レディは1年目の年収を超えれずに低い給料でだらだらと生活するはめになります。
③稼げないのに生保レディを続けると時間給の仕事に戻るのが苦痛になる
生保レディは「時間の自由と給料に上限がない」という大きなメリットがあります。
稼げている人にとってはまさに天職ですよね。
しかし、稼げていない生保レディほど、この業界に長くいます。
なぜなら、いまさら固定給や時給のどこかに拘束されるのが苦痛に感じるからです。
どんな心境なのかを具体的な会話内容で以下に紹介します。



正直なところ、Aさんは〇〇生命に入社して10年目ですが手取りはどれくらいですか?
給料の低さにかなり不満を漏らしてたので、さっさと転職されたほうが年収増えると思いまして。



ヨウさんだから話すけど手取りは11万円だよ…
転職したくても、いまさら時給の仕事をしてどこかに拘束されるのが嫌で…



そしたら別の歩合制の仕事をするしかないですよね。



頭では分かっているんだけど、いざ行動しようと思うと面倒に感じちゃうんだよ…



今の給料で満足ってことですか?
Aさんの家庭状況や同世代と比べると、その倍以上の収入が必要ですが…



それも分かってるんだけどね…
自分でもマズいとは思ってるんだけど…
このような状態を通称「ぬま状態」と呼んでいます。
底なし沼のようにズブズブとハマっていき最終的には抜け出せないです。
稼げてない生保レディは上記にかなり該当するので、1年目と2年目で結果が出なかったら、さっさと転職するべきです。
④女性同士の職場なので嫉妬や悪口が多いのでストレスが溜まりやすい
女性の職場あるあるですが、とくに生保レディの場合は嫉妬や悪口が多いです。
理由としては、自分よりも稼いでいる人がいると「うらやましい気持ち」が嫉妬や悪口として変換されるからです。
「人の悪口言ってる暇があるなら行動して結果で示せよ」と思いますが、成績が低い人ほど他人のせいにしたがります。
嫉妬や悪口の多い職場を抜けるには以下の方法しかありません。
- 出社する必要がない代理店へ転職する
- 自分で保険代理店として独立する
- メンタルを強くもって気にしない精神で耐える(根性論)
基本的に上司へ人間関係の相談をしても無意味です。
根幹からの社内体制や組織図を変えないかぎりは変わりません。
⑤生保レディの経験をしたところで次に活かせるものがない
生保レディをしたところで次の転職先へ活かせるスキルは1つもありません。
なぜなら、保険会社の研修では自社商品の説明しかしないので肝心の営業ノウハウやマーケティングに関する営業に大事なことを教えないからです。
そのため、だらだらと売上が低い生保レディを続けるくらいなら、もっと役立つスキルが身に付く仕事に就くべきです。



またまた~
そんなこと言っても生保レディで得られることはいくつかあるでしょ?



たしかに、いくつかは得られるスキルはあります。
しかし、別に生保レディじゃくても良いよね?といった内容ばかりです。
参考までに生保レディで得られるスキルを以下に紹介します。
- 人から断られても保てるメンタル
- 名刺の渡しかた
- テレアポのやりかた
- 保険商品の知識(ただし自社商品限定)
- 強引に売る力
- 確定申告のやりかた



Bさんどう思います?
これでも生保レディでスキルを得たいですか?



いえ、思ってたのとまったく違いました…
幸いなことに、2018年のYouTubeブームや新型コロナウイルスによってリモートワークが増えています。
動画編集やプログラミングといったITスキルを身につけたほうが、これから先ずっと役に立ちます。
⑥もし稼げても出費が多く貯金が貯まらない
生保レディで稼げたとしても顧客が増えれば増えるだけ出費も増えます。
しっかりと経費管理ができないと稼ぎはそこそこあるけど貯金が少ない生保レディになってしまいます。
どんなことに出費が多くなるかを以下に紹介しますね。
- 年末のカレンダー配り
- 出産時のお祝い品
- お歳暮
- 定期訪問にお茶菓子を買っていく
- ガソリン代
- 高速代
- 年賀状やその他ハガキ代
- 飲食代
とくに飲食代や贈答品でかなり経費がかかります。
自分のお金の管理をしっかりするためにも生保レディや保険営業マンは簿記の知識が必須なんです。
簿記が必須の理由については以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。


まとめ:生保レディはメリットよりもデメリットのほうが大きい


1980年代であれば生保レディは最高の就職先でした。
しかし、これだけ全国に生保レディが多く1年以内の退職率が高い会社です。
どう見ても働くメリットよりもデメリットのほうが大きいことが分かります。
これだけITが発達してさまざまな働きかたができるので、生保レディにこだわる必要はありません!
最後にこの記事を以下にまとめます。
- 生保レディのメリットは「時間の自由と収入の上限がない」の2点のみ
- 生保レディはメリットよりデメリットのほうが大きい
- 生保レディより働きやすい環境はいくらでもある
デメリットを理解したうえで、それでも生保レディとして働きたい人は最初の1年間は全力で働きましょう!
1年真剣にやれば自分の向き不向きが明確になるはずです。
最後までお読みいただきありがとうございました。