本記事ではプロフィールでは書ききれなかった保険営業8年でどんなことがあったかを書いています。
- 現役の保険営業マンで業界歴8年
- 平均月収は100万円
- 毎年の年間契約人数は500人以上
最初に本記事の結論を書いておきます。
- 結果が出るまではつらい
- 自分が得意なマーケットで安定して売上が出ると毎日が楽しくなる
- 自分の得意マーケットを明確にしてマーケティングができれば月収100万円は可能
- 大手国内生保は年々きつくなっている
- すべての保険会社は入社よりも離職率が圧倒的に高いと実感
この8年間で楽しかったことや、つらかったときが何十回とありました。
これから保険営業をみる方や、壁にぶつかっている方には参考になるかと思います。
入社先が代理店でラッキーだった
そもそもですが、保険営業の働き方は
- 保険会社の営業社員(直販と呼ばれている)
- 代理店勤務の営業
の2つに分かれます。
私の場合は代理店で働くことができて運が良かったです。
もっともNGな働き方が
- 日本生命
- 明治安田生命
- 第一生命
- 大樹生命
- 住友生命
- 太陽生命
- 朝日生命
などの大手国内生保で働くことです。
なぜNGかと言いますと、商品内容が30年以上前から構造的に変わっていないからです。
商品の中身はそこそこ良くなってますが、商品の構造上に致命的な欠陥があります。
致命的な欠陥理由については別の記事で解説します。
逆に代理店であれば複数の保険会社を取り扱っているので顧客の要望に合わせて提案できます。
とは言っても生保会社は全国に40社以上もあるので商品は似た通ったかになりつつありますが…
ちなみにですが、代理店は代理店で複数の保険会社を取り扱うので年間の売上ノルマが設定されているので、「保険の窓口」のような全国の保険会社を取り扱う会社は商品を覚えるのが大変なのでおすすめしません。

参考までに私が勤務している代理店ではメットライフ生命をメインにしています。
入社1年目は絶好調
大手国内生保とは違い、まずは営業先リストとして自分の連絡先すべてを書き出してリストアップします。
自分が面識があって連絡取れる人をすべて書き出します。
具体的には
- LINE
- アドレス帳
- SNS(当時はFacebook)
からアポイント取れる人をABCDとランク付けして書き出しました。
- ランクA
- すぐに連絡が取れて話せば契約してくれそうな人
- ランクB
- 話して契約してくれるか分からないが気軽に連絡が取れて会える人
- ランクC
- 連絡は取れるが久しく会ってない人
- ランクD
- 連絡先を知っているがほとんど面識がない人
自分でも思ったのがランクABが思っていたよりも少なく、逆にランクCDが多いということです。
嘆いていても仕方がないので、ランクABの人にアポを取って自分の熱意を話しました。
私の場合、昔からまじめな性格だったので保険営業の仕事を始めたと説明しても断られることがなかったです。
こんな感じで仲が良い友達に連絡して契約をいただいた結果、わずか半年で年収600万円分の稼ぎを得ました。
当時は衝撃的でしたね。
入社初月から月収がサラリーマンの2倍になったので毎日が楽しく2016年は過ぎていきました。



一年目の年収は600万円くらいでした。
入社2年目からさっそくピンチに
さっそくピンチの2年目でした。
何がピンチかといいますと、保険営業あるあるのリストが尽きたのです。
すべてのリストが尽きたわけではなく、ランクABが尽きました。
残っているのがランクCDですが、70%は断られました…
なぜか?
相手からすれば保険営業を始める前の印象が強いので、久しぶりに会って「実は保険営業の仕事を始めたんだ」となると「なんだ勧誘目的で久しぶりに連絡してきたんだ」と思われてしまうからです。
大半はランクABよりもランクCDの連絡先が多いです。
私自身がそうですし、周りの生保レデイや保険営業マンがそうでした。
2年目は断られる前提でランクCDにアポを取りましたが、まあ成約率は低かったです。
そのため、2年目の年収は400万までガクッと落ちました…



ランクCDのリストも尽きたのでさすがにヤバいと思い年末はずっとホテルにこもって作戦会議をします。
具体的に考えたことは、
- 自分はなにが得意なのか?
- 保険営業でやりたくないことはなにか?
の2点について思ったことすべてを書きだしました。
書き出し結果、私の得意なこととやりたくないことは以下になったのです。
- 第一印象が良いと言われる
- レスポンスが早い
- 難しいことを分かりやすく例え話をして説明が得意
- 複雑な保険商品を分かりやすく図解で説明できる
- 保険以外の知識が豊富
- 20代から30代と仲良くなるのが得意
次にやりたくないことです。
- 飛び込み営業
- 法人営業
- バーター契約
- 60歳以上との会話
- 定期訪問
- 年賀状
- 保険会社特有の年末のカレンダー配り
このように書き出してみた結果、自分は同世代へのプレゼンが得意であり、紹介営業が必須であることが明確になりました。
やりたくないことが完全に保険会社が何十年と続けている内容ですね。
入社3年目はPDCAを回す1年になる
思いついて苦痛にならない範囲で片っ端から試してみました。
試してみたことは以下のとおりです。
- 飲み会の幹事をしまくる
- 「企画力も上がるし、幹事だからいろいろな人と仲良くなれそう!」となり最初の数か月は楽しかったが少しずつ面倒に感じてきて撤退
- 異業種交流会へ参加
- ネットワークビジネスや保険屋の巣窟で論外
- 同世代が参加するイベントに参加
- 主旨がイベントを楽しむなので、そこで仲良くなっても次へ繋げるのが面倒
- などなど…
こんな感じで試したのですが、同世代と会えても保険へ繋げられませんでした。
なぜなら「保険に加入していない人へ保険の話が一番難しいから」です。
このことが分かったときは絶望しました。
自分のマーケットが保険に加入したことがなかったり、加入していないであろう人が対象ですから。



3年目もグダグダしましたが、行動はしていたので年収は600万円くらいまで戻りました。
しかし、行動量に比べて年収があまりにも低いので改善しないとやってられません状態です。
入社4年目は悩みを解決したら無双できた
せっかく完全歩合制の保険営業の仕事をしているのにまったく稼げていない自分が腹立たしいと思うと同時に情けなくも感じて年始から凹んでいました。
そんな4年目の5月に転機がありました。
既契約者さんである20代の独身男性から一通のLINEが。



会社の後輩が職場で〇〇生命の勧誘をされたんだけど、どんな内容か見てもらっても良いかな?
〇〇生命というのは、大手国内生保のことです。
さっそく既契約者さんに後輩を紹介いただいて診断しました。
診断結果は衝撃的なものでした。
- 20歳で保険料は7000円
- 30歳で保険料は12000円
- 10年おきに保険料が上がり80歳までに保険料だけで3000万円以上も払い40万円しか戻ってこない
こういう仕組みの商品ですと説明したところ、



そんなこと聞いてません!いま初めて知りました…
という反応です。
そりゃそうですよね、こんな商品を提案しても誰も加入したがらないから言うはずないです。
そこで、私の会社の商品形態を説明したところデメリットよりもメリットが多いことを実感していただいて契約をいただけました。
しかも!その職場の20代社員のほとんどを紹介いただいたのです。
この件をきっかけに、私の保険営業として稼ぐノウハウ1つ目が確立されました。
それは、
- 大手国内生保に加入している人を紹介いただく
- 契約内容を拝見させてもらう
- 現状を把握していただき、見直し前と見直し後を見せる
- 見直すことで300万円から4000万円の保険料を節約できることが分かる
- 「周りで同じような保険に加入している人はいませんか?」と聞くといるので紹介いただく
- ①に戻る
といったやりかたです。
結果、4年目にして年収は1000万円を超えて月収100万円以上を稼ぐ月もありました。
入社5~6年目は4年目と同じ手法で無双
既契約者さんの周りで大手国内生保に加入している新入社員は同僚・友達を紹介してもらって無双しまくった2年間です。
ここにきてワンパターンなやりかたに飽きてきたのと、自分の自由時間を増やしたいというとなり他馬力について考え始めます。



2020年のコロナで少し売上が減りましたが、年収は1200万円を超えました。
むしろ収入減になったので保険の見直しがしやすかったですね。
入社7年目は大手国内生保のスカウトをして他馬力に
大手国内生保に勤務している生保レデイは20万人を超えます。
しかも3年以内の離職率は50%以上という、日本でもトップクラスに厳しい業界です。
まあ日本中から嫌われている業界でもありますし…
そんな業界へ入社1年目に身内や友達を勧誘したものの、すぐに稼げなくなり退職するので契約した側からするとたまったもんじゃないです。
そこで、私が目をつけたのが
- 大手国内生保のやりかたに疑問を持っている現役の生保レデイ
- 大手国内生保で10年ほど勤務経験がある人
のどちらかに該当するかたをスカウトしようと考えました。
理由としては、大手国内生保商品を自社で取り扱っている商品へ切り替えていただいたほうがメリットが大きいからです。



現在は代理店にスカウトした方に同行して得意なプレゼンをして契約しまくってます。
まとめ:自分のスキームが複数ないと今後は稼げない
大手国内生保でも自分の必勝パターンみたいなものがあれば稼げます。
しかし、大手国内生保は商品に致命的な欠陥だらけなので年収600万円は稼げても年収1200万円は厳しいです。
実際にMDRTに該当する大手国内生保の人はいなく大半が外資系である
- プルデンシャル生命
- メットライフ生命
ばかりです。
外資系は稼ぎやすいですが、給料形態が完全出来高制を採用しているので給料を保障されたい人は辞めておきましょう。
日本生命が2023年の生保レデイの給料を7%上げるとありますが、
- それだけ離職率が高いので残ってもらいたい
- 給料を上げたお金は契約者からの保険料
といった裏があり大手国内生保での活動はどんどん厳しくなります。
正直な話、保険営業が大好きだったり、稼ぐスキームがなければ別の業界へ転職することを強く推奨します。
向き・不向きが明確な業界なので、当ブログでは私の体験すべてを記載していきます。