
・保険営業について興味があるけど、どんな資格が必要なのかな?
・会社から保険営業のための資格を取れと言われているけど、実際に現場で役立つ資格はなにがあるのかな?
・保険営業で稼ぎたいならどんな資格が必須かな?
こんな悩みを解決できる記事を用意しました!
この記事で解説する「保険営業マンと生保レディに必須資格10選」を読んでいただければ、なぜ必須資格なのかが明確に分かります。
実際に、私自身はこの記事で紹介する資格を取ってから月収100万円以上を毎月稼いでいるので根拠の1つになるはずです!



私の実績は以下のとおりです。
詳しくはプロフィールを参照していください。
- 現役の保険営業マンで業界歴8年
- 平均月収は100万円
- 毎年の年間契約人数は500人以上
保険営業マンと生保レディに必須資格を知りたい人にとっては、この記事がきっと役に立つはずです。
すぐに内容を知りたい方は、以下の「リンク先」からどうぞ。
そもそも保険の資格とは?


保険営業には大きく分けて「生命保険」と「損害保険」の2種類があります。
生命保険の販売には、
- 医療保険
- がん保険
- 死亡保険
- 外貨保険
- 変額保険
などを取り扱う「生命保険募集人資格」が必要です。
損害保険の販売には、
- 自動車保険
- 火災保険
- 傷害疾病保険
などを取り扱う「損害保険募集人資格」が必要となります。



じゃあ私は〇〇生命で働くので「生命保険募集人資格」だけ取得すれば良いってことですか?



生命保険会社に勤務していても損害保険の資格は取るべきです!
生命保険と損害保険の両方が必要な理由については以下の記事で詳しく解説しています。


保険営業マンと生保レディに必須資格10選


保険営業に必須資格は、生保と損保を合わせると合計10個あります。
10個は多いと思いますが、「個人マーケットで稼ぎたい!」とあればどれも必須資格です。
資格の種類としては以下があります。
- 生保一般課程試験
- 専門課程試験
- 変額保険販売資格試験
- 外貨建保険販売資格試験
- 損保一般試験
- 火災保険
- 自動車保険
- 傷害疾病保険
- ファイナンシャルプランナー(FP)3級
- 簿記3級
上記10種類の資格はあくまで「個人マーケットで稼ぐのに必須資格」です。
もし法人マーケットで稼ぎたいとあれば上記に加えて「中小企業診断士・ファイナンシャルプランナー2級・簿記2級」の資格も取得したほうが良いですね。
では、上記①~⑩の資格はどんなものなのか解説していきます。
①生保一般課程試験
生保一般課程試験に合格しないと生命保険の販売ができないので、保険会社に入社したら最初に取る資格です。
営業とは関係ない事務職も保険商品について理解するために必須ですね。
生保一般課程試験の特徴としては以下のようになります。
試験頻度 | 毎月 |
難易度 | (1.0 / 5.0) |
合格のコツ | 受かるだけであれば試験前日に過去問をひたすらこなせば 受かるレベルです。 |
上記の特徴のように、受かることだけを目的としているなら1日勉強して暗記するだけです。



生保の資格でもっとも簡単に合格できるのが一般課程試験です。
②専門課程試験
「外貨建て保険」と「変額保険」を販売するために必須の資格です。
従来までの各保険会社で主力だった学資保険や個人年金保険は現在では「銀行預金よりも、ほんの少しだけ金利がついたぼったくり商品」にまで落ちています。
そのため、2022年からはどの保険会社も外貨建て保険や変額保険は主力になっているのです。
専門課程試験の特徴は以下になります。
試験頻度 | 毎月 |
難易度 | (2.0 / 5.0) |
合格のコツ | 一般課程試験よりも難しいが、3日前くらいからテキストを読んで 過去問題を繰り返していれば簡単に受かります。 |



主力商品を販売するために専門課程試験はまさに必須資格と言えますよね。
③変額保険販売資格試験
名前のとおりで「変額保険」を販売するために必須の資格です。
こちらは、専門課程試験を合格したあとでないと受講できません。
まずは専門課程試験を受けましょう。
変額保険販売資格試験の特徴は以下になります。
試験頻度 | 毎月 |
難易度 | (2.0 / 5.0) |
合格のコツ | 専門課程試験と同じくらいの難易度です。 試験3日前くらいからテキストを読んで 過去問題を繰り返していれば簡単に受かります。 |



これからの保険営業は変額保険が主力となります。
自社で変額保険の取り扱いがあれば必ず取得しましょう!
④外貨建保険販売資格試験
2022年4月に導入された新しい資格です。
従来までは「専門課程試験」を合格していれば「外貨建て保険」の販売ができていました。
しかし、金融リテラシーの低い銀行員と保険営業が自分の成績のために高齢者を狙った詐欺まがいの契約が横行し、社会問題になりました。
その対策として、外貨建て保険販売には専門課程試験よりも専門性の高い「外貨建保険販売資格試験」が誕生した経緯があります。
上記の経緯から、2022年4月以降で外貨建て保険を販売するには「専門課程試験」と「外貨建保険販売資格試験」の2つが必須です。
試験頻度 | 毎月 |
難易度 | (2.0 / 5.0) |
合格のコツ | 生保の資格でもかなりの難易度です。 新しい資格なので過去問題の事例が少ないので問題を繰り返しても違うパターンで問題がでます。 そのため、最低でも3週間前からはしっかりと勉強していきましょう! |



日本円は低金利で販売メリットがないので大手国内生保ですら外貨建て保険を取り扱っています。
しっかりと勉強しましょう!
⑤損保一般試験
損保一般試験に合格しないと損害保険の販売ができないので、損保会社に入社して最初に取る資格となります。
営業とは関係ない事務職も損保商品について理解するために必須です。
損保一般試験の特徴としては以下のようになります。
試験頻度 | 毎月 |
難易度 | (1.0 / 5.0) |
合格のコツ | 受かるだけであれば試験前日に過去問をひたすらこなせば 受かるレベルです。 |



損保一般試験をとっても何も販売できません。
損保でメインの資格はあくまで以下⑥~⑧の資格です。
⑥火災保険
火災保険はマイホームを持っている家庭であれば必ず加入しています。
生命保険と違ってマイナスのイメージがないのでドアノック商品として最適な保険の1つです。
そんな火災保険の試験には以下の特徴があります。
試験頻度 | 毎月 |
難易度 | (2.0 / 5.0) |
合格のコツ | 試験1週間前からの勉強でも受かります。 コツの流れとしては以下がおすすめです。 ①テキストを一通り読む ②過去問題をひたすら解く |



火災保険の知識があるとプライベートの雑談でも役に立ちます。
実際に、私は火災保険ネタを雑談で使って紹介を何件ももらっています。
⑦自動車保険
自動車保険は任意保険ではありますが、自動車を所有している人であれば全員加入しています。
こちらも火災保険と同様にマイナスイメージがないのでドアノック商品として最適です。
そんな自動車保険の試験には以下の特徴があります。
試験頻度 | 毎月 |
難易度 | (2.0 / 5.0) |
合格のコツ | 火災保険と同様に試験1週間前からの勉強でも受かります。 流れとしては以下がおすすめです。 ①テキストを一通り読む ②過去問題をひたすら解く |



自動車保険は事故対応がかなり大変なのが難点ですね。
⑧傷害疾病保険
傷害疾病保険はいくつもある保険商品のなかでも提案数は少ないです。
理由としては、営業担当への手数料が微々たるものだからです。
しかし、手数料が少ないということはそのぶん顧客の保険料が安いことを指します。
傷害疾病保険の提案先としては以下があります。
- 外で遊ぶのが好きな小さい子供
- 自転車で長距離を移動する人
- ケガをする可能性が高い仕事の人
子供が小さいご家庭ですと、子供のケガについて心配している親は多いです。
そこへ保険料が安い傷害疾病保険を提案しつつ、メインとなる生命保険のご案内へつなげるのが王道となります。
次に傷害疾病保険の試験について見ましょう。
試験頻度 | 毎月 |
難易度 | (2.0 / 5.0) |
合格のコツ | 火災保険や自動車保険ほど難しくないので、試験前日に勉強するだけでも合格できます。 |



傷害疾病保険は保険料の安さと、生命保険のなかの医療保険ではできない保障があります。
⑨ファイナンシャルプランナー(FP)3級
ファイナンシャルプランナー(以下FPと呼びます)という資格は保険営業をしている人であれば誰もが知っている資格です。
この資格を保有していて知識がある人とない人とでは保険営業での結果は雲泥の差になります。
FP3級の知識があると以下のメリットがあります。
- 社会保障の仕組みが分かる
- 健康保険・傷病手当金・高額療養費制度・公的年金・遺族年金などの社会保障の仕組みが分かるので、その人ごとの必要な保障が明確になる。
- 社会保障を理解したうえで保険を提案するので他社から自社への見直しに根拠を持てる
- 根拠ある説明ができるので、無駄に高い保険料を払っている大手国内生保から自社への見直しが簡単になる
- 住宅ローンの仕組みが明確になる
- 住宅ローンの借り入れ・金利・優遇税制などを理解して顧客にアドバイスすることで数百万円削減のお得情報を提供できる。
顧客から喜んでいただけて紹介連鎖のきっかけになる。
試験頻度 | 3か月に1回 |
難易度 | (3.0 / 5.0) |
合格のコツ | 金融全般の知識を学ぶ試験となるので出題範囲が広く難易度が高いです。 そのため、一か月勉強して合格する人もいれば三か月勉強しても不合格の人がいたりと個人差があります。 クレアールという有料の通信講座を活用すると効率良く学習できるのでおすすめです。 |



個人的には「保険営業で稼ぎたいならFP3級レベルの知識がないと営業してはいけない!」と言いたいほど重要なことが学べる資格です。
⑩簿記3級
簿記3級もFP3級と同じくらい必須資格です。
理由としては、以下のメリットがあります。
- 税金の理解が早くなり的確なアドバイスができる
- 簿記は税金のすべてが学べます。
全員に関係することなので、税金との上手な付き合いかたを顧客にアドバイスすることで顧客からの好感度がグッと上がります。 - 法人マーケットに強くなる
- 決算書や貸借対照表(バランスシート)の見方について学べるので法人営業では業務改善のアドバイスができるようになります。
- 営業先の家計の見直しがスムーズにでき喜んでいただける
- 家計の(貸借対照表)バランスシートを作ってあげることで、家計ごとのお金の出入りが視覚化できます。
それをもとに保険を提案するので成約率が格段に上がるのでおすすめです。
試験頻度 | 年に3回 |
難易度 | (3.0 / 5.0) |
合格のコツ | FP3級と同じくらいの難易度なので、効率良く勉強することが大事になります。 そこで、有料にはなってしまいますがweb通信口座のクレアールがおすすめです。 |



簿記3級の資格を取ったらまずは自分の家計のバランスシートを作ってみるのがおすすめです。
資格取得のおすすめ順番


入社した保険会社によっては、
- 生保メインの保険会社
- 損保メインの保険会社
の2つに分かれます。
自分の会社はどちらの保険会社かを確認して効率よく資格を取りましょう!
①生保メインの保険会社
おすすめは以下の順番です。
- 生保一般課程試験
- 専門課程試験
- 変額保険販売資格試験(変額保険を取り扱っている場合)
- 外貨建保険販売資格試験(外貨を取り扱っている場合)
- FP3級
- 簿記3級
- 損保一般試験
- 自動車保険
- 火災保険
- 傷害疾病保険
②損保メインの保険会社
おすすめは以下の順番です。
- 損保一般試験
- 自動車保険
- 火災保険
- 傷害疾病保険
- 生保一般課程試験
- FP3級
- 簿記3級
- 専門課程試験
- 変額保険販売資格試験(変額保険を取り扱っている場合)
- 外貨建保険販売資格試験(外貨を取り扱っている場合)
応用課程試験と大学課程試験を取得する必要がない理由


すでに保険営業をしていたり、生保レディの人は以下の疑問を感じた人はいまんせか?



あれ?
応用課程試験と大学課程試験は取らなくて良いの?
勤務先の保険会社では当たり前のように取れと言われますが、この資格のおかげで実績が出ている人を見たことがありません。
詳しい理由は別の記事で詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。


資格があっても現場で使わないと意味がない


せっかくお金と時間をかけて資格を取ったのですから現場でぜひ使いましょう!
私自身、8年以上保険業界にいますが資格だけ大量にあるけど売上が低い保険営業マンや生保レディがとても多いです。
なぜ、資格で得たことを話さないのかを生保レディに聞いたところ2つの回答がありました。
回答①



どうして資格で得た知識を顧客に情報提供しないのですか?



会社から資格を取れと言われたし、取ったらノルマ達成と思って満足しちゃうんですよね…



資格に合格することが目的(ゴール)になってますね…
回答②



資格を取ったは良いけど、現場でどう活用すれば良いのか分からないです…



会社で研修はないんですか?



会社で商品研修はあるけど、商品をどのようにして売るかの研修がほとんどありません…
たまに売り方の研修があっても分かりにくくて…



営業に必須のマーケティング研修がないんですね。
上記2つの回答が圧倒的に多かったです。
まとめ:資格は短期集中で一気に取得するのがおすすめ


保険営業をするにあたって、必須資格は10個あることが分かりました。
毎日の業務をこなしながら資格の勉強は大変なので短期集中でまとめて取得しましょう!
最後にこの記事を以下にまとめます。
- 保険販売に必要な資格は必要最低限で十分
- FP3級や簿記3級の生活に密接な知識のほうが重要
- 保険以外の知識もあったほうが顧客からの信頼を得やすい
保険業界はつねにレッドオーシャンなので厳しい世界です。
この業界で生き残って稼ぎ続けるためにも資格を取って満足するのでなく、得た知識を顧客へアウトプットしましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。